デスクワークでカチャカチャやってると、
「あー飽きた。ちょっとタバコ休憩・・・」
みたいになった事ありますよね?
人間であれば、飽きというのは誰にでもありますが、飽きっぽい・飽きにくいというのは性格だと思われていますが、実はそうではないという説があります。
人間の飽きというのはちゃんとしたメカニズムがあります。
メカニズムを知っておくと飽きにくい工夫もできるので、飽きやすい人は是非チェックしてくださいね。
そもそも人はなぜ飽きる?
そもそも人はどうして飽きるんでしょう?あまり考えたことが無い人がほとんどだと思うので、一歩踏み込んで考えてみましょう。
飽きとは心的飽和の事
飽きというのは、心的飽和の事を指します。
心的飽和とは?
心理学用語。効果がみられない同一の作業を反復し続けた場合,いわゆる飽きがきてこれを続ける意志がなくなること。現象的には作業能率の低下となって現れる。飽和に達するまでの時間を飽和時間というが,飽和時間は人,作業の種類,作業場面など種々の要因に規定される。
飽きやすい人というのは、飽和時間いっぱいになるまでが短いと言う訳です。
人間が飽きる3ステップとは
いわゆる「飽いた」という状態になるまでには、3つのステップがあります。この3つのステップを意識しておくと、飽きやすいような仕事でも飽きにくくなるので、抑えておきましょう。
1:集中期
作業を始めたばかりで集中力に溢れている状態です。取り組んだばかりなので、没頭した状態で仕事を進めることができます。
[chat face=”face4.png” name=”” align=”left” style=”type1″]うおお、書類15分で仕上げるぜー![/chat]というモードですね。
2:散漫期
散漫期は、同じ作業を繰り返してきた事によって、その状態に脳が慣れてきて、違う事に意識が向き始めた状態です。
[chat face=”face1.png” name=”” align=”left” style=”type1″]ここの数字は1,000で・・・今晩トンカツ食べて帰るか・・・いや、唐揚げのほうが・・・[/chat]という状態です。
3:中断期
色々な事に意識がいってしまって、脳がギブアップ状態になり、作業を中断してしまう状態です。
[chat face=”face2.png” name=”” align=”left” style=”type1″]頭の中に光と闇が備わり、おかしくなって死ぬ・・・[/chat]という状態。
この3つのステップが早い人は「飽きやすい」、遅い人は「飽きにくい」という訳ですね。
飽きやすさを改善するにはステップごとに工夫を
飽きやすさを改善するためには、このステップごとに飽きにくい工夫を入れましょう。
工夫することで飽きるまでの時間が長くなっていきます。習慣化すれば飽きやすい状態がどんどん改善されていくので、飽きやすい人は是非試してみましょう。
1:集中期の工夫
集中期は作業に没頭できる環境を作りましょう。(電話がかかってこない状態で作業する、気の散るものをデスクの上に置かない、など)
目の前の作業以外に注意をひくものがあると、すぐに散漫期に向かってしまいます。ただひたすら作業に没頭できる環境を作りましょう。
2:散漫期の工夫
散漫した状態と言うのは、脳が作業を進めている状態に慣れてきた、とも言えます。
その状態になると、作業以外の事に気が向き始めるので、やり方を工夫しましょう。
工夫のオススメはゲーム化です。
[chat face=”face1.png” name=”” align=”left” style=”type1″]この書類は3時までに絶対仕上げる(キリッ[/chat]こんな感じでタイムアタック化するのが一番わかりやすいですね。
タイムアタックに成功したらご褒美があったりすると、なお効果があります。(アイス食ってもいい、とかそういうの)
3:中断期の工夫
中断期の工夫ですが、これは工夫というより気分転換しましょう、という話ですね。中断してしまってる訳なので・・・
[chat face=”face1.png” name=”” align=”left” style=”type1″]時すでに時間切れ[/chat]この状態になったら、思い切って気分転換するほうが間違いなく良いです。
工夫するポイントとしては、中断したら何をするか前もって決めておく、事です。
作業に飽きてしまって、「あー疲れた。ちょっと休憩・・・」ってなって、1時間後も休憩してるとかありませんか?・・・ありますよね?ない?・・・ホントに?
これを防ぐためには、中断したら前もって何をするか決めておくのがオススメ。
[chat face=”face1.png” name=”” align=”left” style=”type1″]作業続けられなくなったら、コーヒー飲みながら1曲だけ音楽聞こう[/chat]こんな感じですね。後ろの時間を決めるのがポイントです。1曲だけなら大体5分くらいなので、ちょうどいい時間ですね。
[chat face=”face4.png” name=”” align=”left” style=”type1″]今日は「What a Pastaful World」にしよう[/chat]脳はなかなか疲れない
飽きやすい人はよく、「脳が疲れやすい」と言うのですが、人間の脳と言うのはなかなか疲れません。
- 現場仕事でずっと身体を使って疲れたり・・・
- ずっと目を使った作業で視神経が疲れたり・・・
- 同じ作業の繰り返しで肩がこったり・・・
こういう疲れがあると、人間の身体は、脳が疲れたと錯覚してしまうそうです。
[chat face=”face1.png” name=”” align=”left” style=”type1″]身体は疲れてるけど、脳はそんなすぐには疲れないから大丈夫。もう30分頑張ろう。[/chat]脳は体の疲れを感じているだけで、脳そのものが疲れている訳ではないとわかっていれば、こういった前向きな思考にもなりやすいので、覚えておきましょう。
脳を飽きから解放する3つの工夫
作業の中で飽きを予防する方法を紹介してきました。
とは言え、事務職の人なんかは、「毎日同じことばっかでつまんないな~、飽きるな~」という人も多いと思います。(作業そのものに対する飽き)
を解消する方法を紹介したいと思います。
1:場所を変える
デスクワークに効果的なのですが、ずっと同じ自分の机ではなく、ノートパソコンを持って移動して違う部屋で作業する、なんてのも飽きの防止につながります。
2:手順を変える
勉強などで効果的なのですが、問題集の順番を変えてやってみる、なんかも飽き対策になります。まだ習っていないちょっと先の所を見たりすると、「これどういう事だ?」と気になって調べたりすると、集中力が戻ってきますよ。
3:服装や内装を変える
服装や内装を変えたりするのも飽き対策につながります。
毎日が代わり映えしないなあ、というような感覚があるなら、ちょっと模様替えなんかをしてみると面白いかもしれませんね。
飽きが来ない仕事術を身に着けよう
これまで飽きがこないような工夫するポイントを紹介してきましたが、その他にも飽きにくいようになる仕事術を紹介したいと思います。
1:頭の回転が良い時間に作業する
朝の時間は脳が一番働きやすい時間です。飽きが来るまでの時間も長くなるので、集中力が必要な時間は朝のうちに一気にやっちゃいましょう。(成功者の本で朝早く起きて色々やってる人が多いのはこれが理由です)
2:適度な緊張感は大切
飽きを防止するには適度な緊張感は大切です。刺激がない単調な繰り返しが飽きやすい一番の理由なので、刺激を受けることができる環境に身を起きましょう。
飽き性を予防する心理学 まとめ
- 飽きやすいのは心的飽和しやすい人
- 集中期、散漫期、中断期を抑えておこう
- それぞれのステップで工夫をしよう(ゲーム化など)
- 環境を変えるのも飽きを抑えるのに有効