年末調整で所得控除って単語出てくるけど、そもそも控除って何?

所得税の節税について調べたりすると、所得控除やら税額控除やら、やたらと「控除」という単語を目にしますよね。

始めて税金について勉強をする人は、


そもそもこの控除って何やねん?

と感じる人も多いようです。

今回は所得税計算の大きなポイントになる「控除」について、わかりやすく解説したいと思います。

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そもそも控除とは?

そもそも「控除」とはどういう事を指すのか。

控除とは「(計算された金額や数量から)差し引く」という意味です。

所得税の大元の計算額から、税金が安くなる項目を「控除」した計算結果が、納税する金額になる、という訳ですね。

このように「控除」の意味そのものについては、税金計算から差し引く、という認識でOKです。

控除は大きく分けて3種類

控除の種類は大きく分けて3つに分けられます。(特定支出控除など細かいのがありますがここでは割愛します)

  • 給与所得控除
  • 所得控除
  • 税額控除

の3つですね。この3つを抑えておけば、所得税の計算の仕組みはほぼ理解できると考えてOKです。

では、この「控除」が税金計算にどう関わってくるのかを見ていきましょう。

所得税計算の簡単な流れ

所得控除控除をしっかり理解するには、所得税計算の流れを掴んでおいた方が理解しやすいです。

一般的な給与収入のみのサラリーマンの場合、所得税は下記の3つの計算式で求められます。

①給与収入ー給与所得控除=給与所得
給与所得所得控除課税所得
課税所得✕税率ー税額控除=所得税額

この3つの計算式を抑えておきましょう。

①給与所得の計算、給与収入と給与所得の違い

①給与収入ー給与所得控除=給与所得

・給与収入とは

給与収入とは、年間を通して得た額面の給与の事ですね。

「給与収入」と「給与所得」は間違えやすいのですが、別物です。

給与収入は何も引かれていない純粋な年収(額面給与)。給与所得は給与所得控除後の金額を指すので注意しましょう。

 

・給与所得控除とは

第1の控除、給与所得控除です。

この給与所得控除がよくわからない、という人が多いと思います。これ、簡単に言うとサラリーマンの経費なんですね。

サラリーマンが営業活動の中で、会社が経費として精算してくれるか微妙な支払ってありますよね?

そういう時に会社が精算してくれずに、自分が支払うというケースがあると思いますが、この場合、自営業者と違って経費で落とす方法がありません。

なので、どんぶり勘定ですが、年間でこれだけ経費を使いますよー、という金額が年収に応じて前もって決まっています。定額経費、とでも言えばわかりやすいかな。

その金額分、給与収入から控除されるのが給与所得控です。

この給与所得控除は、所得に応じて決定されます。

具体的な計算例は別記事で紹介していますが、ここではひとまず給与所得控除がどういう物かが把握できればOKです。

ふるさと納税や医療費控除などを利用して、確定申告すると税金が返ってくる!とは良く聞きますよね。 でも税金の計算って難しいんでしょう?という...

②課税所得の計算、所得控除をチェックしよう。

給与所得所得控除課税所得

次に出てくる控除が「所得控除」です。

・所得控除とは

所得控除は給与所得控除と違い、誰でも受けることができる控除です。

会社の年末調整で、生命保険などの支払証明書だったり、扶養家族の年収がいくらとか書いたりしますよね?

あれはこの所得控除を申請している訳です。

所得控除は、色々な事情に配慮して税負担を緩和する措置の事。

概要を理解しておかないと税金を余計に払う事になってしまうので、流れだけでもつかんでおきましょう。

・所得控除の種類

所得控除は全部で15種類があります。

・雑損控除
・医療費控除
・社会保険料控除
・小規模共済等掛金控除
・生命保険料控除
・地震保険料控除
・寄附金控除
・障害者控除
・寡婦控除
・寡夫控除
・勤労学生控除
・扶養控除
・配偶者控除
・配偶者特別控除
・基礎控除

それぞれを掘り下げるのは長くなりすぎるので別記事でまとめてみました。気になる項目があれば、チェックしてみてくださいね。

税額計算の際、所得金額から差し引かれる所得控除。この所得控除、色々な種類があってよくわからない!という人も多いと思います。(控除がどういうものか...

③所得税額の計算、税額控除をチェック

課税所得✕税率ー税額控除=所得税額

最後に出てくるのが「税額控除」になります。

②の計算式で、給与所得から上記の「所得控除」の合計額を差し引いた金額が、「課税所得」となります。

・所得税率

所得税率に収入によって適用される率が変わります。

課税される所得金額
(所得金額-所得控除)
税率控除額
195万円以下5%0円
195万円超~330万円以下10%97,500円
330万円超~695万円以下20%427,500円
695万円超~900万円以下23%636,000円
900万円超~1,800万円以下33%1,536,000円
1,800万円超~4.000万円以下40%2,796,000円
4,000万円超45%4,796,000円

具体的な計算例や詳細は別記事にて詳しく紹介しています。

ふるさと納税や医療費控除などを利用して、確定申告すると税金が返ってくる!とは良く聞きますよね。 でも税金の計算って難しいんでしょう?という...

 

・控除の王様とも言われる税額控除

「課税所得✕税率」から、「税額控除」の金額を差し引けば、所得税額が確定します。

税額控除は確定した所得税額からそのまま差し引くので、減税効果がめちゃくちゃでかいです!利用できる控除は多くありませんが、利用できる物があれば、忘れず申請するようにしましょう。

・代表的なのは住宅ローン控除

税額控除を受けれるケースで最も多いのは、「住宅借入金等特別控除」です。いわゆる住宅ローンを使ってマイホームなどを購入した場合に受けれる控除ですね。

「住宅借入金等特別控除」を受けるには確定申告が必要(2年目以降は年末調整でOK)なので、必ず忘れないようにしましょう。

税額控除については別記事でより詳しくまとめてみたので、チェックしてみてくださいね。

住民税わかりやすく
税金(所得税)の計算には、大きく分けて控除の種類が2種類あります。 1:所得控除(所得税の計算の基準になる金額から差し引く) 2:税額控...

まとめ

控除=税額計算の際に差し引く事。控除の種類は大きく分けて3つ。

  1. 給与所得控除(サラリーマンの経費)
  2. 所得控除(年末調整で申告)
  3. 税額控除(住宅ローン控除など)

所得控除の種類が多く、申請漏れが起きやすいので注意しよう。

以上、控除について紹介しました!整理できましたでしょうか。参考になれば幸いです。

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