確定申告の時期ですね!税務署にお勤めの人は慌ただしい日々を過ごしているのではないでしょうか。
確定申告と言うと、
[chat face=”wface2.png” name=”” align=”left” style=”type1″]よくわからなくて難しそうだし、面倒だなあ…[/chat]というイメージが強いと思いますが、そもそも確定申告って何?なぜ確定申告しなければいけないの?という疑問を持つ人もいるかと思います。
そんな人の為に、確定申告の内容や、生まれた歴史などを紹介してみたいと思います。
そもそも確定申告とは何か?確定申告が生まれた訳
確定申告とはズバリで言うと、「税金を確定して自己申告する」というのが確定申告の意味です。
昔は税金をいくら払うかは、賦課課税で決められていました。
賦課課税というのは、国から「貴方はこれだけ払いなさいよ」と決められる事です。
お代官様が、お前はこれだけ年貢を払え!と言うようなイメージですね(笑)
賦課課税は税金の徴収が大変
資産状況などを調べて、税金をいくら払ってね、と1件1件回って課税するのは大変ですし、手が回らずに税金の取りっぱぐれも多くなります。
昔はそれでも良かったのかもしれませんが、太平洋戦争を迎えるにあたって、日本は戦う為のお金が必要になりました。
軍費を調達する目的で、税金を大衆化して広く徴収する目的で考えられたのが確定申告制度、と言われています。
(アメリカが民主主義で確定申告を導入していたので、その影響で広がったという意見もあります)
日本国民は所得に応じて納税の義務がある
日本国民は憲法第30条に定められているように納税の義務があります。いわゆる勤労・教育と並ぶ三大義務の一つですね。
この納税を効率よくする為に定められた制度が確定申告です。
会社員の人は、給与から自動的に引かれて会社が代わりに納税してくれるので、確定申告は基本的に不要です。
会社員はなぜ確定申告をしなくてもいいの?
ご存じの方も多いですが、おさらいしておきましょう。
一定以上の所得がある人は確定申告の義務があるわけですが、会社員の人は一定の所得があるのに確定申告をしてないですよね。
そのカラクリは毎月の給与明細にあります。「所得税」という項目で差し引かれているのが、確定申告で納める税金になります。
つまり、本人が確定申告するべき所を、会社が毎月の給与から差し引いて代わりに納税してくれている訳です。
この仕組みを源泉徴収と言います。
会社が代わりにやってくれるので、本人は確定申告をしなくて良い訳なんですね。
豆知識:源泉徴収を導入したのは日本が最初
今でこそ源泉徴収は当たり前になっていますが、この給与から差し引いて税金を徴収する源泉徴収は、実は日本が最初だったりします。
源泉徴収の仕組みはドイツのナチスが考えたのですが、それを給与から税金に徴収するという仕組みを作ったのが日本だったりします。
毎月の源泉徴収は少し多めに取られている。
毎月の給与から差し引かれている金額は、実は少し多めに取られています。
1月~11月は、税金の取りっぱぐれが無いように少し多めに徴収しておいて、12月の給与で1年間の収入が確定するので、年末調整で差額を精算する、というシステムになっているわけですね。
年末調整をするとお金が戻ってくるケースがほとんどですよね?あれは、毎月少し多めに取られているのが理由なんです。
退職した場合は確定申告をするべし
毎月の源泉徴収は少し多めに取られているわけですが、退職すると年末調整はしませんよね?
つまりどういう事かと言うと・・・確定申告しないと、多く払った税金は払いっぱなし、という事になってしまうのです。
10月や11月で退職した場合、多く納めた金額が数万円になるようなケースもあるので、結婚して退職された場合などは、確定申告するようにしましょう。
https://eastgate12.com/zeikin-kanpu-sinkoku-20160213
会社員でも確定申告が必要な場合もある
会社員であっても、副業などをしていて、本業とは別で年間20万円以上の収入がある場合は確定申告をしなくてはいけません。
何故かと言うと、会社が知っているのは、会社から支払われる給与だけで、社外で発生している収入に関しては把握しようがないからです。
20万円を超えた分については確定申告が必要と税法で決められていますので、副収入がある人は申告忘れのないよう注意しましょう。
まとめ
- 確定申告は「税金を確定して自己申告する」事
- 会社員は会社からの給与から自動的に納税される(源泉徴収)
- 源泉徴収は少し多めに取られている事に注意
- 退職した年は確定申告をすれば税金が帰ってくる事が多い
- 20万円以上の副収入がある人は確定申告が必要
以上です!歴史や背景を知るとちょっと面白いですよね。参考になれば幸いです。