自営業者の人は国民年金保険料を支払っていると思いますが、付加保険料制度は利用していますか?
付加保険料とは、毎月の国民年金の支払額が少し増える代わりに、年金をもらう時に多めに年金がもらえる、という制度です。
この付加保険料、掛け金が少額の割にかなりお得なものなので、厚生年金に入れない自営業者などの人は是非利用しましょう!
※会社員の方などは加入できません。国民年金第1号被保険者のみの制度です。
2年で元が取れる!?国民年金保険の付加保険料制度
付加保険料は毎月400円多く国民年金保険料を納付することで、老後の年金受給額が、毎年「200円×納付月数」増えるものです。
では、付加保険料を納付したら、年金額がどのくらい増えるのか?というのを具体的な例で見てみましょう。
例)付加保険料納付15年(180ヶ月)の場合
納付額:400円 × 180 = 72,000円
受給額:200円 × 180 = 36,000円(1年間で増える受給額)
この例の場合、通常もらえる年金額よりも36,000円プラスして貰えます。
この36,000円は1回だけではありません。年金を貰えるようになったら、この36,000円が毎年プラスされてもらえるわけです。
2年経ったら元が取れて、3年目以降はどんどん得をするという状態になるわけですね。
国民年金付加保険料はもちろん社会保険料控除の対象
付加保険料は国民年金保険料と同じく社会保険料控除の対象です。年間で4,8000円という少額ではありますが、節税対策にもなるわけですね。
このように付加保険料は、色々な種類がある年金の中でもかなりお得な制度です。要件にあてはまっている人はぜひ付加保険料を利用しましょう。
国民年金付加保険料が利用できる条件は?
非常にお得な付加保険料ですが、利用できる条件があります。次のどれかに当てはまる人は、国民年金の付加保険料制度を利用することができないので、注意しましょう。
- 現在、国民年金保険料の免除、猶予を受けている
- 国民年金基金に加入している
- 厚生年金や共済年金に加入している
- 第3号被保険者である(会社員である夫の扶養に入っている)
- 65歳以上である
国民年金付加保険料の申し込み方法は?
国民年金付加保険料の申し込みは各自治体の役所・年金事務所や出張所などで申し込む事ができます。
年金手帳・認印が必要になる場合が多いので、申し込みの際は持参しましょう。
窓口で相談して必要事項を記入すれば申し込みが完了します。
ネットからの申し込みに対応している自治体はほぼ無いと思いますので、直接窓口で「付加保険料を納付したいのですが・・・」と相談をすればOKです。
国民年金付加保険料の支払いはどうすればいいの?
国民年金付加保険料は、普通の国民年金とは別で支払う形になります。増額した1枚の納付書で支払うという訳ではなく、普段の国民年金保険料の支払いとは完全に別になります。
支払方法は、納付書(金融機関・コンビニ等)での支払い、銀行口座振替、クレジットカード払いなどが利用できます。
国民年金付加保険料にも前納制度がある
普通の国民年金と同じく、付加保険料についても前納制度があります。
前納というのは、前もって1年分や2年分の金額を納付したら少し納付額が下がりますよー、という物です。
付加保険料にも前納制度があるので、前納する場合は窓口での申し込みの際に一緒に伝えましょう。
※国民年金の前納制度は別記事で詳しく紹介しています。
https://eastgate12.com/nenkin-zennou-20160208
国民年金付加保険料を辞める場合はどうすればいいの?
自営業者で働いていたけど法人化したり、会社に就職した場合は厚生年金に加入する事になるので、国民年金付加保険料の制度が利用できなくなります。
その場合は、国民年金付加保険料制度も解約する必要があります。
役所・年金事務所などの各窓口で「国民年金付加保険料納付辞退申込書」という書類を提出する必要があるので覚えておきましょう。
付加保険料は思い立ったらすぐにでも始めよう!
付加保険料は、通常の国民年金保険料の納付と違い、過去にさかのぼって納付をする事ができません。
付加保険料は納付年月の多さで将来もらえる金額が変わってくるので、付加保険料の利用を考えているなら、すぐにでも始めた方がお得ですよ。
付加保険料は出費が増えるが長期的に見ると超お得!
付加保険料は一時的に考えると出費が増えますが、将来的に帰ってくる金額から考えるとかなりお得です。
付加保険料は、絶対におろせない預金口座に自動で積み立てしているような物。
長期的に考えると超お得な制度なので、まだ始めていない人はこれを機にすぐにでも始めてみましょう。
まとめ
- 国民年金保険付加保険料制度は月400円の掛け金で超お得
- 2年間、年金を受給すれば元が取れる
- 国民年金保険料でも前納制度が使える(割引あり)
- 付加保険料は遡って納付できない。興味がある人はすぐにでも始めよう。
国民年金保険料の付加保険料について紹介しました!参考にしてみてくださいね!