事務仕事でずーっと画面を見ていたりすると目が疲れてきますよね。
そんな生活を続けていると、目が乾きやすくなってツライ思いをするドライアイ。
日本は世界的に見てもドライアイ大国で、スマホの普及でこれまで以上にドライアイに悩まされている人が増えているそうです。(日本のドライアイ患者は1,000万人を超えると言われています)
というわけで、ドライアイについて眼科医の先生から話を聞く機会があったので、
- ドライアイはどういうものか、どんな症状があるか
- 自分がドライアイなのか10秒でテストできる方法
- ドライアイを改善するにはどうすれば良いか
などを紹介したいと思います。
事務仕事で画面を見続けたり、目が疲れやすいと感じる人は、是非チェックしてくださいね。
Contents
ドライアイの症状は?どんな悪影響がある?
ドライアイというのは、涙の分泌量が減ったり、涙の質が低下して目の表面を潤す力が弱くなった状態の事を指します。
ドライアイになっても失明なんかの大きな疾患につながる事はないので、甘く見られがちなのですが、ドライアイは次のような症状を引き起こします。
- 目が疲れやすい
- 目が乾いた感じがする
- かすんで見える事がある
- 目に不快感がある
- たまに目が痛くなる
- 目がよく充血する
- 目が重たい感じがする
- 急に涙が出る
- 目がかゆくなる事が多い
- 光を見ると過度に眩しく感じる
- 目がごろごろする
- 目やにが良くでる
特にパソコンのディスプレイやスマホを長時間見ている人は、ドライアイになり、このような症状に悩まされがちです。
という人はドライアイが原因かもしれませんよ。
ドライアイによる集中力の欠如で年間3日ほど損をする
ドライアイの症状は集中力を奪うので、仕事の作業効率が低下する原因になります。
ハーバード大学の研究結果なんですが、ドライアイの人とそうでない人で統計を取ったところ、
ドライアイの症状で年間で約3日分(72時間)作業効率が落ちる
という結果が出たそうです。
年間で72時間なので、月に6時間ほど作業効率が落ちる計算になります。けっこう大きいですよね…
ドライアイが常態化してしまうと、これだけ損をしてしまう事になるので、事務仕事で画面を見続けるような人は注意しましょう!
ドライアイになる原因は何?
ドライアイになってしまう原因はいくつもあるのですが、ドライアイを引き起こす代表的な原因を覚えておきましょう。
1:年齢
歳を取ると目は乾燥しやすくなって、涙の分泌量や質が低下する事がわかっているそうです。
加齢による衰えは避けられない事ではありますが、年齢によってドライアイになりやすいという事を覚えておきましょう。
2:画面の見すぎ
近年のスマホの普及などで液晶画面を長時間見つめている人がとても多いです。
液晶画面をずっと見続けていると、ドライアイ症状が起こりやすくなる事がわかっているので、画面を見ている時間が長い人は要注意です。
3:乾燥した環境
冬場などの乾燥した環境では、目も乾きやすくなってしまいます。乾燥した時期はドライアイが悪化しやすいので要注意です。
室内では加湿器をつけるなどの対策を考えましょう。
また、エアコンの吹き出し口に当たる所などでもドライアイの症状が悪化するケースがあるようなので注意しましょう。
4:喫煙
人間の目はたばこの煙にさらされると、涙の状態が悪くなることがわかっているそうです。
たばこを吸うと、必然的に煙は目に当たりますので、ドライアイの症状に悩まされている人は要注意です。
5:男性より女性の方がなりやすい
ドライアイは男性よりも女性の方がなりやすい事が統計上わかっています。
女性の方がドライアイになりやすい理由は、現在の研究では詳しくわかっていないそうですが、男性ホルモンが影響しているのではないかと言われています。
女性はドライアイになるリスクが高い事を覚えておきましょう。
ので、目が疲れやすかったりする人は、まめに目薬をさしたりして対策するようにしましょうね。
代表的な5つの原因を紹介しましたが、これ以外にドライアイになってしまう原因はあります。(目薬が合わなかったり、内服薬が悪さをしたりするケースもあるようです)
ドライアイを防ぐ為には、これらの原因を取り除くのが重要です。ドライアイに悩まされている人は覚えておきましょう。
10秒で自分がドライアイかわかるテスト
日本にドライアイ患者が多いと言っても、ドライアイは深刻な症状を引き起こさないので、自分が本当にドライアイなのか、なかなか判断できないですよね。
そんな人のために、自分がドライアイか簡単に判別できるテストがあります。
やり方はとても簡単。
- 数秒、目をつむります。
- 目を開けて、まばたきをしないように我慢します。
これだけです。
まばたきをせずに10秒以上、目を開け続けていられた方!貴方はドライアイではないです。
10秒間、まばたきを我慢できなかった人は残念ながらドライアイの可能性が高いです。
私もこのテストやったんですが5秒しかもたなくて、
となったので定期的に目薬をさすようになりました…
ドライアイを治すにはどうすればいいの?
となった人は、ドライアイの対策を行いましょう。
ドライアイを治す為の具体的な方法を4つ紹介したいと思います。
1:眼科に行く
ドライアイを治す一番のオススメは、やはり眼科に行く事です。
という人がほとんどだと思うのですが、眼科に行くとドライアイかどうかしっかり診断してもらえますし、目に何か疾患があったりしないかチェックしてもらえます。
また、日本は世界一ドライアイの薬が多い国で、患者の状態にあった薬を処方してもらえます。
ドライアイを治す為の目薬をもらえるので、まずは眼科に行く事をオススメします。
という軽い気持ちで行ってみましょう。
2:定期的に目薬をさす
ドライアイは目の潤いを持続する力が弱くなった状態なので、定期的に目薬をさす事はドライアイを治す方法として、やはり効果的だそうです。
どんな目薬が良いのか、という事ですが、眼科医に処方してもらった目薬を使うのが一番良いのですが、
という人も多いんじゃないかな~、と思います。
市販の目薬でももちろん問題はないそうですが、目薬の中には涙の安定性を低下させてしまう成分が含まれている事があるそうです。
薬局などで取り扱っている目薬を使う時は、ドライアイ対策をウリにした目薬を選ぶようにしましょう。
(クールさを売り文句にした目薬ありますけど、あれは目薬をさした瞬間は気持ち良いですが、目に良い成分が多く入ってるとかそういう訳ではないそうです)
・コンタクトをしてる人はコンタクトOKの目薬を!
日常的にコンタクトをしている人は、コンタクト対応の目薬を使うようにしましょう。
やはり普通の目薬よりも、コンタクト対応の目薬の方が潤いの持続時間が長く、ドライアイに効果的だそうです。
3:マスクやメガネをする
最近、若い女性でマスクをしている人が増えましたが、マスクやメガネをするのもドライアイ対策に有効です。
マスクやメガネをする事で目の保湿を助ける効果がある事がわかっているので、ドライアイを防いでくれます。
最近では、メガネのフレーム部分に水を入れるタンクがついた保湿メガネなんて商品も販売されているので、そういうアイテムを使うのも手ですね。
と思ったのですが、意外とスタイリッシュな感じで、おー悪くないやん!というメガネです。
JINSから発売されているので、気になる人はチェックしてみましょう。
4:加湿器をつける
ドライアイは目の潤いが失われやすい状態なので、室内の湿度を高める事でドライアイの改善につながります。
乾燥しやすい冬場にウイルス対策の為に加湿器をつける事も多いですが、加湿器はドライアイを防ぐのにも有効な対策です。
室内が乾燥しているとドライアイになるリスクは当然あがってしまうので、目の潤いを保つ為に加湿器で湿度を調節することを習慣づけましょう。
まとめ
- ドライアイとは、涙の量や質が低下して目の表面が乾きやすい状態の事
- 目が疲れやすかったり、痛みを感じたりなどの症状がある
- ドライアイによって年間で3日分、作業効率が落ちる
- ドライアイになるのは年齢や画面の見過ぎなどが原因
- おすすめのドライアイ対策は、一度眼科に行く事!
- 定期的に目薬をさしたり、メガネやマスクもドライアイ対策になる
以上です。ドライアイに悩まされている人の参考になれば幸いです。
一番の対策は眼科で診てもらう事なので、
という人は眼科に行って診てもらうのが良いですよ!
参考文献・リンク
この記事を書くにあたって参考にさせてもらった書籍とwebサイトです。
眼科医の猪俣先生が書かれている本で、この中でドライアイについても触れられています。
話を聞いていると、科学的な根拠を大事にして本を書いている印象を受けました。
最近疲れやすいかも、と感じている人が日常の中ですぐ実践できる対策を知りたい人にオススメしたい本ですね。
腑に落ちるまでじっくり読み込んでから実践したい、という人には合わない気がします。
わかりやすく簡潔にまとめられていて読みやすいので、空き時間などにサッと読みたい人にオススメです。
・日本眼科学会webサイト
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_dryeye.jsp
こちらのページも参考にさせて頂きました。
より詳しくしっかりドライアイについて知っておきたい、という人は日本眼科学会のドライアイについての情報ページを読んでみると良いかもしれません。